読み聞かせてもらう古事記 上下巻
○古事記とは?
西暦712年に成立した
現存する日本最古の歴史書です。
上中下の三巻構成となっていて
上は歴史というよりも神話です。
そこで語られている神様たちは
現代でイメージする全知全能の神とは大きくかけ離れています。
・死んだ妻を追いかけて、黄泉の国へ行く神様。
・いいつけを守らず母さんに会いたいと泣き続ける神様。
・弟の非行に悲しみ、岩戸へ閉じこもってしまう神様。
・見た目が美しくないからと差し出された娘を送り返してしまう神様。
・道具を無くしたことを兄に許してもらえず、のちに逆恨みする神様。
・故郷に帰りたい一心で歩き続けるも、ついに力尽きてしまう神様など
むしろ、どこか人間らしい方たちばかりです。
そんな古事記には、日本人のルーツが隠されています。
昔の日本人が何を考え、どのように感じていたか。
それを少しでも感じ取っていただけると幸いです。
さぁ、皇紗耶華(すめらぎさやか)と一緒に、古事記の世界を旅してみませんか?
○注意点
古事記を元にしていますが、全ての話を網羅しているわけではありません。
また、古事記の原文をそのまま読んでいるわけはなく
なるべくわかりやすいように作者が編集しています。
※作者、作品に関してのあとがき
この「読み聞かせてもらう古事記」に、興味を持っていただき
本当にありがとうございます!!
古事記は、日本の神話が記載されている、日本最古の歴史書です。
それなのにほとんど授業では習わず
内容を知っている人も少数です。
国民の多くが建国のことを知らない国なんて、世界中にどれほどあるでしょうか?
それなのに、日本人で神武天皇のことを知らない人は非常に多いです。
(誤解しないでください。皇室を敬えと言っているわけではありません。)
「自国の神話を学ばない民族は、例外なく滅びる」
これは歴史学者 アーノルド・J・トインビーの言葉です。
日本国民が自国のルーツを知らない。これに危機感を感じて
この古事記の音声作品を作成いたしました。
これをきっかけに、少しでも日本の神話に興味を持っていただければ幸いです。
皇紗耶華
(すめらぎさやか)
14歳
イラスト. 浅木式
CV . 花見川ゆふ
とある神社の家の長女。ツンデレ。
友人はあまりおらず、幼馴染である「あなた」と
よく一緒に行動している。
学校では放送部に所属。
出せる声色は多種多様で
それを活用した多彩な表現が得意。
好物はいちごパフェ
神社の娘だけあって国語、歴史が得意。
よく難しい日本語を使っては
困っている「あなた」をからかう。
しかし今回は読み聞かせの為
なるべく簡単にしてくれているとか。